2009年9月14日月曜日

「どうなることか」と藤川球児が心配するほど、シーズン初めから不調だった今シーズンのタイガース。

ここまでの頑張りと少し調子を落としているヤクルトさんのおかげで遂に3位に踊り出て、CS出場の可能性も多いに出てきた。まだまだ借金もあるし、これから。借金返済は当然のこと。もちろん優勝の可能性だってある。

そんなここ最近のタイガースを見とって、一番気になる選手がおる。野原祐也。背番号94。BCリーグから、2009年育成枠で入団し、這い上がってきた。何が気になるかって。それは"目"だ。"まっすぐに"、"かかってこい"と、その目でピッチャーを見る。どっしりした構えからは新人の面影なんてないし。中途半端なスイングなんかいっさいせんし。いつも全力だし。それがまたいい。プロ野球なのに、そこだけ甲子園の夏の大会を見ているようなそんな感覚。

一軍初打席は三振だったが、その後見せた泥臭いヘッドスライディング。ここまで歯食いしばってやってきた本人にしかわからない意味が、あのヘッドスライディングにあったはず。そう自然と考えさせられて、こみ上げるものがあった。ピッチャーが三振をとるシーンではなく、バッターが三振するシーンでバッターに心打たれたのは初めてかもしれん。ここに来るまでむちゃくちゃ努力したんだろう。そんじょそこらの普通の三振じゃないような気がした。いや、ただの三振じゃなかった。


そして次の日恐れることなく初球から向かっていく。ライト前。思い切り良すぎだろ。


この選手、もしかしたらもしかするかもしれん。そのひたむきさ、誠実さは見習わなくちゃなんない。


たかが野球。されど野球。自分にとって大切なことを思い出させてくれる。

また楽しみな選手が増えた。

Go for it.

0 件のコメント: